モンテッソーリ教育の【ほうき】とは、日常生活の練習に使う教具のこと
「日常生活の練習」は、モンテッソーリ教育を実践する幼児カリキュラムの中で、重要な要素の一つです。
日常生活の練習をすることにより、子どもたちは自立心・責任感・自制心・自信を身につけることができます。
その日常生活の練習の教具として、「箒」や「ちりとり」があります。
掃除スキルが身近で自然なことであると感じるために、できるだけ早く幼児の段階(3~6歳)で取り入れることは、理にかなっていると言えるでしょう。
(※あまり遅く始めると「掃除は、面倒な雑事!」と感じる場合が少なくない)
モンテッソーリ教育で使うほうきの種類は3つ
モンテッソーリ教育で使っている「ほうき」の種類は次の3つです。
- 卓上ほうき(小さいヘッドで短い毛)
- 室内用ほうき
- 屋外用ほうき
屋内と屋外でほうきを使うことは、「空間的思考」と「目と手の運動協応」の発達を助けます。
特に運動の敏感期である子どもは、3つを使い分けることで「自分の思ったように体を動かしたい」という欲求を満たしてくれるでしょう。
ほうき&ちりとりのおすすめ【卓上・室内・屋外用】
では、実際にどんなほうきを使っているか、おうちモンテを実践されている方からヒントを得てみましょう。
基本は、子どもの大きさに合わせたサイズを選ぶことですね。
山本勝之助商店の棕櫚製(卓上・室内)
商品名:棕櫚手箒 3点セット(棕櫚皮巻 五玉手箒、棕櫚皮巻 四玉荒神箒、柿渋塗ひもはりみ(ちりとり大))
税込価格:7,560円(2019年9月17日時点)
サイズ:手箒70cm、荒神箒25cm、ちりとり間口30 × 全長28 × 高さ10cm
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棕櫚ほうきとは、主に棕櫚という木皮の自然素材に使った、和歌山の伝統的な室内用ほうきです。
元々、棕櫚ほうきは嫁入り道具として使われていましたが、小さな子どもでもカーペットに付着したホコリや毛がスッとキレイに取れることから、最近はモンテママたちに人気があります。
本物志向の方や しっかりしたほうきを求めるなら、山本勝之助商店(屋号:かねいち)の棕櫚ほうきがおすすめです。
DULTONのナイロン製(卓上)
商品名:Baby Smily ミニサイズのほうき&ちりとりセット
税込価格:1,188円(2019年9月18日時点)
サイズ:幅14 × 縦21cm
100円均一のほうきは劣化が激しいので、小さくてブラシがしっかりしたものを求めている方に、ダルトンが選ばれているようです。
カラフルで、小さな子でも持ちやすいサイズなのも好印象ですね。
アズマのシダ製(屋外用)
商品名:アズマ 『天然素材の庭ほうき』 混穂178 コンポニワニワ 短柄
税込価格:753円(2019年9月18日時点)
サイズ:幅約25cm × 全長約82cm
穂先が二重構造(黒シダ・赤シダ)になっており、「砂から砂利までしっかり掃ける」と評判の短ほうき。
天然木の柄が、小さな手にやさしくなじみます。
モンテッソーリ流!ほうき&ちりとりの使い方
最初はハンディモップやカーペットクリーナー(通称:コロコロ)などを使い、「掃除するとキレイになる」という体験をさせてあげてください。
そのあと、ほうきを使う練習をすると良いでしょう。
【使い方】
- ほうきを振り回さず、丁寧に持ってきます。
- 両手でしっかり持ち(卓上ほうきの場合は片手でOK)、穂先を床に押し付けないように掃いて止めます。これを繰り返します。
- ほうきを元の場所に戻します。
【練習方法】
- 机の上や床に、テープやチョーク等を使ってマーキングします。
- マーキングした外側に、蛇腹に折った色画用紙などを散らします。
- ほうきで色画用紙を掃いて、マーキングした中に集めます。
- 色画用紙をちりとりで取り、ほうきを押さえたまま、ゴミ箱へ捨てます。
- マーキングをしっかり外します。
参考文献:「こどもせいかつ百科」
満足に掃除できるようになるには、ある程度の練習が必要です。
子どもが体の動きを調整して一つの目標に向かって練習することは、観察する親としても非常に興味深いものがあります。
ぜひ今日からでも取り入れてください。
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